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カジノの歴史と日本のIRとの関係

カジノというのは、賭博を行う施設のことです。

賭博とはさまざまな勝負に金銭を賭けることであり、有史以前から行われてきたものですが、いつの時代においても賭博は風紀を乱すことから厳しく規制されたものになります。

しかし現実は時の為政者が禁止してもそれらが消えることはなく、大なり小なり行われてきたもので、娯楽の一種といえるものです。

 

カジノの歴史

一方でカジノも賭博の一種ですが、ひとつのジャンルとして確立したのが約400年前、17世紀のヨーロッパです。

カジノの語源となったものはイタリア語でありヨーロッパを起源といわれています。

ルイ15世の時代にフランスで、上流階級から庶民までさまざまな賭博場が広がっておりフランス革命後には制限がなくなったために流行したものの、フランス王国に代わってフランスを治世した総裁政府が賭博場を公認し制御して、課税対象とするなど現在に通じる仕組みが作られたものです。

ただその後のフランス皇帝となったナポレオンにより規制されています。

フランスで合法化されたのはさらに時代が下り1907年です。

そもそも現在のような法律の明文化がそれほど進んでいない時代においては、各地域の為政者や有力者が課税をするために主催するといったもので、このような事は近代前の日本でも広く行われてきたことといえます。

ただ、17世紀から20世紀に掛けて発展してきたものが現在広く遊ばれているカジノゲームとして今も遊ばれているものです。

 

一般大衆がカジノを利用するようになったきっかけ

しかし、金銭を賭けるというのは、元手となるものがなければ意味がありません。

このため主に上流階級を対象としたものでしたが、一般大衆が利用するようになる契機となったのがラスベガスの発展です。

ラスベガスは1931年にネバダ州で賭博が合法化されたことから、はじまったものですが、1960年代以降は単なる賭博だけでなくさまざまなエンターテイメントを提供するようなものとなり、新しいビジネスモデルを確立しています。

カジノに限らず賭博は課税の対象となるもので、税収を得るのにもっとも効率が良い方法として、1970年代以降は多くの国で合法化されていくことになり、現在に至るものです。

ただ施設はそれぞれの国によって異なりラスベガスのような町全体がテーマパークとなっているものもあれば長期滞在型リゾートの遊ぶような施設で開設されているものなど、その形態は多様です。

また外国人専用とし自国民が立ち入れないようにしたものもあり、外貨獲得の手段としてよく見られます。

なお、開設される国によって年齢制限が異なるもので、18歳からでも利用できるところもあれば、21歳以上にしている国などがあり、遊ぶさいにはそれらのルールに注意する必要があります。

 

現状、日本では賭博は禁止されている

日本での状況では、統合型リゾート(IR)という名称で合法化することが、ほぼ決定していますが、あくまでも日本では賭博は禁止されています。

もっとも、法律で禁止をされているといっても実際には公営として、競馬・競輪・競艇・オートレースなどが開催されていますし、宝くじやtoto(スポーツ振興くじ)など賭博に準ずるものは存在しているものです。

またパチンコも三店方式と呼ばれる方法で、特殊景品を換金できる仕組みが出来ています。

そのような状況であってもIRという形で合法化される流れとなっていますが、設置が認められるのは特別に認められた特区に限定されます。

また基本的にはカジノ施設だけを作ることはできず、あくまでもリゾート施設の一部として開設を認めるという仕組みです。

このようなタイプの施設は、世界的にもよく見られるもので観光に力を入れている国や地域においては長期滞在型のリゾート地として人気があります。